2015年3月15日日曜日

若草物語の続編Little Men


Classic Starts Little Men Retold from the Louisa May Alcott original by Deanna McFadden
Illustrated by Dan Andreasen
Sterling Children’s Books ISBN: 978-1-4027-5423-4

古典児童書Little Women若草物語の著者Louisa May Alcottの伝記に目を通し、Little Womenの続編としてLittle Menという、児童書があることを知り、Sterling Children’s BooksのClassic Startsから、Little Menを読んでみました。Little Women若草物語は、著者Louisa May Alcottの家族が元になっている物語ということですが、続編Little Menでは、著者Louisa May Alcottその人という、Little Women若草物語の次女のJoが、成人した女性として、引き継き、主人公となっています。実際には、著者Louisa May Alcottは、生涯独身だったところ、Little Menでは、結婚し、子供がいる母となっているなど、実話というわけではないのですが、成人したJoの中に、著者Louisa May Alcottの精神が引き続き、受け継がれているというところなのでしょうか。 舞台は、成人したJoと旦那さんが運営する、孤児や、教育を受けるために家庭を離れて寄宿する子供達のグループホームで、新しい孤児の少年が、やって来て、他の子供達に歓迎されることから始まり、彼の友達であったホームレスの少年を連れてきて、その少年がグループホームの決まりに順応することに抵抗を示し、逃亡したり、鶏の卵を売ってお小遣いをためていた男のお金がなくなったり、ベリー収穫のために出かけた先で、迷子になってしまった子供がいたりなどの事件や、女の子の寄宿生のために、子供サイズの台所が設けられ、彼女達により、男子の寄宿生を招待するダンスパーテイーが催されるなどの楽しいイベントあり、そして、皆で祝う感謝祭など、寄宿学校における子供達の生き生きとした、幾つかの物語が集められています。
著者Louisa May Alcottも、子供の頃、自給自足で助け合いながら生活する共同体で生活した経験がありましたが、Little Menの子供達も、勉強以外に、動物の世話や、野菜を育てるなどの、仕事を分担しながら、秋の収穫に向けて、皆で協力する生活で、10月の霜が下りだした後には、暖炉の傍に集まり、ゲームや読書やおしゃべりや、一番の楽しみであるJoによる、お話の時間を楽しみながら、寒い季節を楽しく過ごしています。こういう冬篭りもいいですね。 両親を失ってしまい、孤児になってしまう子供達が多かった厳しい時代背景も伺えますが、両親を離れた後、Joと旦那さんにより受け入れられた、第二の温かい家庭で、新たな家族をみつける子供達、みんなたくましいです。

上記の本に加え、DVDのLittle MenのSet1とSet2観賞。アマゾンジャパンでは、取り扱われていないようですね。
成人したJoが、寄宿舎を運営するという設定は同じなのですが、旦那さん死亡後、雇った男性と寄宿舎を切り盛りしているという設定で、寄宿舎でひろがってしまったはしかや、Classic Starts Little Menとは違う筋の感謝祭、寄宿舎の敷地内に隠れ住んでいた黒人の家族との交わりを通してJoも含め学ぶ偏見ということ、Joの馬のけがを通して子供達が学ぶ他人を思いやる気持ちなど、Classic Starts Little Menには、含まれていなかった物語となっていました。 連続テレビドラマのDVD版でしたが、私は、元々、赤毛のアンの映画が大好きで、こちらのDVDも、すごくいいなと思いました。赤毛のアンや、Little House on the Prairieなどが好きな方には、お勧めです。

DVDを観賞して、原書のLittle Menには、Classic Starts Little Menでは省略されてしまったもっとたくさんの物語があるのかな?ということで、原書のLittle Menも、読んでみたいなと思っています。


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