2015年2月1日日曜日

ドリトル先生シリーズの第一巻


The Story of Doctor Dolittle Told by Hugh Lofting&Illustrated by Michael Hague
Books of Wonder William Morrow And Company, New York. ISBN: 0-688-14001-7

Hugh Loftingによる、ドリトル先生シリーズの第一巻、The Story of Doctor Dolittle を読了。高学年向き児童書です。日本では、ドリトル先生アフリカゆきという題名なのでしょうか? 小さい頃、兄が、ドリトル先生の本を持っていたので、うちにもあったのですが、兄が読んでいたせいか、男の子の読む本なんだろうなと、読まずに過ごしてしまいました。最近、挿絵画家のMichael Hagueがイラストを担当している書籍を調べていて、The Story of Doctor Dolittleにたどり着き、今回の読書となりました。1920年出版の原作には、現代では、人種差別として不適当と見られる箇所があり、アメリカでは、1970年代までに、原作が廃版となったということで、今回読んだ1997年の版は、書き直しが加えられ、再発行されたものでしたが、原作を崩さぬよう、必要最小限の文章の書き直しに留め、原作の、アフリカの肌の色の黒い王子が、ドリトル先生に、肌を白くして欲しいと頼む箇所を、白人ではなく、ライオンにしてもらうよう頼んだという文章へと書き直され、新しい世代へ、ドリトル先生を再紹介となったとのことです。
物語は、すべての動物の言葉を理解することができる、ドリトル先生の元に、アフリカの猿達の間で、病気が蔓延し、瀕死の状況だというSOSが、つばめによってもたらされ、ドリトル先生の家族ともいえる動物数匹と共に、アフリカへと救援に出かけ、現地の王に捉えられるというトラブルを、動物達の機知によって脱出、そして、病気の猿を助けた後、帰路についた海路で、海賊に襲われ、再び、脱出、そして、無事に、自宅に戻ることができたという、冒険と動物の活躍が楽しいお話です。
こちらの、書き直し版の、Michael Hagueによる、カラーと白黒による挿絵50ページ分も、魅力的で、物語を楽しくしてくれますが、原作の挿絵は、著者Hugh Loftingによるものだったとのことなので、原作のドリトル先生や動物達が、どのように描かれていたのか、観てみたい気もします。


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