2015年1月6日火曜日

シェイクスピアの作品の元となった昔話


シェイクスピアの作品について、彼独自の創作は、The Tempestのみで、他の作品については、昔話などを元にして、聞いた通りの物語をお芝居用に書いたり、全く新しい物語に書き換えたりと、当時、人気のあった物語が元になっているということも、今回、シェイクスピアに再挑戦して、えっ、そうなんだと、発見して、昔、英米文学を専攻したはずだったんだけど、何をきいていたのかな?とか思っているのですが、シェイクスピアの作品については、彼自身が書き残したものはなく、彼の死後、彼の元同士によって残されたものを元にして、こうであったのであろうということになっているようです。
今日ご紹介する、Shakespeare’s Storybook: Folk Tales That Inspired The Bardは、現代語訳で、高学年の児童向けに、シェイクスピアの作品を書き直したものではなく、シェイクスピアの作品の元になったであろう昔話に視点を置いた本です。
それぞれの作品の前に、2ページにわたり、まず、シェイクスピアのこの作品が、いつ頃、こちらの昔話を元に書かれたのかという短い紹介があり、そして、元となったであろう昔話の解説となり、こちらの本の作者であるPatrick Ryanによる、昔話の書き直しの物語と続きます。

シェイクスピアの作品の中から選ばれているのは、(1)The Taming of the Shrew, (2) Romeo and Juliet, (3)The Merchant of Venice, (4) As You Like It, (5) Hamlet, (6) King Lear, (7) The Winter Taleとなっています。たとえば、Romeo and Julietについては、Patrick Ryanによる書き直しの物語の題名は、The Hill of Rosesとなっていて、シェイクスピアのRomeo and Julietとは、内容の違った物語となっています。
シェイクスピアも、聞く人々に合わせて、既存の物語をちょっと書き換えることで、人々を楽しませたということですが、Patrick Ryanのように、同じ昔話を元に、シェイクスピアの作品とは違った新しい物語を作ってみることに、挑戦してみると、色々な物語が生まれるかもしれませんね。



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