2015年1月30日金曜日

人気挿絵画家の絵も魅力の童話集


Michael Hague’s Treasured Classics
Chronicle Books. ISBN978-0-8118-4904-3

人気挿絵画家Michael Hagueによる書き直しと、彼の挿絵入りの、童話14話を集めた、低学年向き児童書。収録されているのは、(1) The Story of Chicken-Licken, (2) The Elves And The Shoemaker, (3) The Grasshopper And The Ant, (4) The Sleeping Beauty, (5) Jack And The Beanstalk, (6) Little Red Riding Hood, (7) The Three Billy Goats Gruff, (8) The Gingerbread Man, (9) The Tortoise And The Hare, (10) The Three Little Pigs, (11) The Princess And The Pea, (12) The Ugly Duckling, (13) Goldilocks And The Three Bears, (14) Cinderellaとなっています。

1話につき、6ページ、8ページ、12ページ、という感じで、大きな挿絵入りで、物語の楽しさに加え、Michael Hagueの絵の魅力も、存分に楽しむことができます。 蟻ときりぎりす、眠れる森の美女、ジャックと豆の木、赤頭巾ちゃん、みにくいアヒルの子などは、日本でもおなじみの童話ですね。私は、うさぎと亀のお話は、日本の童話だとばかり思っていたのですが、外国の童話だったのですね。調べたところ、古代ギリシャから伝わる物語だということを、始めて知りました。The Gingerbread ManやGoldilocks And The Three Bearsなどは、アメリカでは、よく知られていますが、日本では、どうでしょうか?  久しぶりに、昔、昔、から始まる物語を読みましたが、大人になって読んでも、すごく、おもしろく感じ、笑顔になりました。こういった童話の魅力は、変わりませんね。そして、自分でも、子供の頃、こういった海外の童話に親しんでいたことを思うと、国を超えて、世界中の子供達に、おもしろい!と思わせる童話って、すごいなと思いました。

こちらの本の区分ですが、アメリカでは、early childhood という、低学年までの年齢になっています。アメリカでは、基本的には、絵本は、大人が子供に読んで聞かせてあげる本ということになっています。ですので、絵本の文章の量や言葉の難易度などは、絵本によって、かなりひらきがあります。こちらの本は、低学年の子供の語学力よりは、かなり高い、大人が読んで聞かせてあげる、童話集といったレベルのものです。
アメリカの子供が、自分で、本を読む場合には、readerという区分の本から、どれくらいのレベルという表記に従って、自分の語学能力に合わせて、本を選ぶことができるようになっています。
同じ、4-8歳などの、年齢向けになっていても、early childhoodに区分けされている本とreaderに区分けされている本には、難易度に違いがあります。 こちらのMichael Hague’s Treasured Classicsが、アメリカでは、低学年までの年齢対象のところ、アマゾンジャパンに表記されている対象年齢が、9-12歳と、高くなっているのは、文章の難易度に合わせてなのかな?と思ったのですが、たまに、アメリカとアマゾンジャパンの表記が異なることがありますね。私は、アメリカで統一されている区分けに従って、ご紹介させていただきました。


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