2014年12月31日水曜日

水の精のファンタシー物語


先日ご紹介した、吉田都さん主演のロイヤルバレエ団公演の”Ondine”の解説を読んで、Ondine の元となった、19世紀に出版されたドイツの妖精の物語”Undine”に興味を持ち、20世紀初頭に出版されたという、William Leonard Courtneyによる英語の翻訳本を探しているところなのですが、まだ、みつからないので、先に、高学年児童向けのMary Pope Osborne著“Haunted Waters”を読んでみました。Mary Pope Osborneは、The Magic Tree Houseのシリーズで、人気の作家ですね。“Haunted Waters”は、原書の現代語訳というわけではなく、Mary Pope Osborneが、”Undine”を元に、独自の創作をした物語ということで、設定などが、元の物語とは違っていて、Undineにまつわる背景には、何かこわい存在があると感じられるような、ミステリーというのでしょうか、スリラーというのでしょうか、の雰囲気も加えられています。主人公の水の精と身分の高い男性が、恋に落ち、困難を迎えるという大方の話の筋は、同じですが、最後の結末は、男性の死ではなく、深い海の底の海の王の宮廷に暮らし、eternity of waterの中で、二人で生きていくというものになっています。



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