2014年4月13日日曜日

アンネフランク創作"Eva’s Dream”


アンネフランク創作の物語の一つ、“Eva’s Dream”
小中高校生にお勧めの物語です。
物語は、少女Evaが、寝付いた後に、夢の中で、花や木や小さな生き物がいっぱいの、それまで見たことがないような美しい公園を、翼のはえたelf小人に案内されるというものですが、
elfの一つ一つの説明を聞き終わるまでは、黙って静かに聞くように。途中で、elfの話をさえぎるようなことをしたら、その場ですぐに家に送り帰してしまうよ、そうなったら、Eva, 君は、他の何も学ぶことがない人達と同じままになってしまうよ、との注意を受けて、elfの案内に従います。
そして、elfが、一番最初に指し示したのは、薔薇の花。花の女王といわれる薔薇は、美しく、気品があって、誘惑的な甘い香りを漂わせているけれども、小さな子供のようなもので、自分の思い通りにならないことがあったり、自分が中心でないと、怒り出して棘をだし、良いマナーは、表面的なものでしかないし、表面的に、美しいというだけにすぎず、皆に、ちやほやされることで、実際の美しさ以上に、自分のことを美しいとうぬぼれてしまう。薔薇の美しさは、他の人のためのものであり、人から賞賛されることを熱望して、賞賛なしでは、幸せを感じることができないし、心の中は、空っぽで、喜びを感じることがない。
その次に、elfが指し示したのは、bluebell、りんどうのような花で、bluebellは、質素だけれど、薔薇より幸せな花で、人の賞賛は必要なく、自分の奏でるメロデイーで、他の花を助けたり、慰めたりして、bluebellのことを大切に思う本当の友達がいるし、自分の心に響く音楽で、決して、孤独を感じることがない。
そして、次に、見上げるほど大きな栗の木と松の木の比較について。

このelfの話を、Evaは、自分の学校における友人達にあてはめて、彼女達とのつきあい方について、深く、深く考え、接し方を改め、Eva自身も、elfのアドバイスを受け止めて、周りの人から、親しみやすく、優しく、親切だと思われる女の子へと成長していき、何か良いことをすると、幸せを感じ、心が温かくなり、だんだんと、elfが言った、”the song in her heart”という意味が分かるようになりました。

最後に、大人になったEvaは、あのelfは、夢の中で、何が正しいかを示した、自分自身の意識にほかならななったんだと確信したということなのですが、
皆さんも、夢の中で、自分の分身であるelfから、大切なアドバイスを受けるとしたら、どんなアドバイスを受けるのでしょうか?
心の中に、自分が奏でる美しい”the song”が、響いていますか?

“Eva’s Dream”が書かれたのは、1943年10月8日。
アンネフランク、14歳。



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