2014年2月25日火曜日

洋画:Saving Mr. Banks

日本では、”ウオルト、デイズニーの約束“という題で、3月に公開予定のようですね。
Walt Disneyというと、偉人伝という感じで、膨大な借金を抱え込んだ時でも、それほどお金を借りられるようになったということは、自分も大きく評価されるようになったということだ、ワア、ハハ、みたいな逸話があったり、心に留めたい数々の名言を残したりと、とても魅力を感じている人ということと、こちらの映画は、そのWalt Disneyが、“Mary Poppins”を映画化する話ということで、Disneylandのマジックを感じるようなcreativityとか、Mary Poppinsの楽しさなどが描かれた映画なのかなと思っていたのですが、思っていた映画とは、違った出来上がりで、“Mary Poppins”が大好きという子供が観る映画というよりは、子供時代の苦しかった思い出から抜け出せない大人に向けてのメッセージのような物語でした。
映画の物語が、どのくらい史実に忠実なのかは、? なのですが、Walt Disneyが、娘との約束を果たすために、児童文学“Mary Poppins”の著者、P.L. Traversに、長年にわたり、映画化を申し入れ、映画化はしたくないけれど、経済的な理由から、契約を検討することに同意した、P.L. Traversが、南カリフォルニアにあるWalt Disney Studiosを訪れ、製作過程に参加し、契約しないとイギリスに戻るなど、映画”Mary Poppins”が出来上がるまでの苦労話が描かれているのですが、
物語は、著者P.L. Traversの、オーストラリアで、アルコール中毒の父を持つ家庭で育った、厳しい少女時代を、フラッシュバックで紹介しながら進められ、”Mary Poppins”から受ける、心躍る楽しさからは、想像もつかなかった、児童文学“Mary Poppins”の背景も、映し出しています。 少女時代のつらい思い出にしがみついている著者P.L. Traversに、自らのつらい子供時代の話を分かち、forgivenessの大切さと、彼の作品から、癒される人がいるという大切さを説き、映画を通して、Saving Mr. Banks(著者P.L. Traversの父)を約束し、著者P.L. Traversから、映画化の権利を獲得したWalt Disney と著者P.L. Traversのやりとりは、大人へのメッセージのようなです。そして、最後に、自ら、1964年に開催された、映画”Mary Poppins”の試写会に訪れ、映画”Marry Poppins”を観ている著者P.L. Traversから、涙が消えていき、彼女自身の父とのredemptionで、エンドとなります。
物語りの他には、これが、1960年代と思える、1960年代のビンテージの車やファション、インテリア、料理なども、ふんだんに盛り込まれていて、アメリカンビンテージが大好きという方には、嬉しいセッテイングになっています。




以下のランキングに参加しています。よろしかったら、クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ