2012年8月22日水曜日

洋書YA 小説:Thirteen Reasons Why

YA Fiction(Young Adult-中高校生ぐらい向けの小説)で、何かよい本は?と尋ねた時に、一番に勧められたのが、こちらの、Thirteen Reasons Whyです。今年の夏休みも、たくさんの10代の方に、読まれたようです。自殺した女子高校生が、遺書として残した7つのカセットテープに吹き込まれた、彼女が辿った、自殺までの経緯が語られる物語なのですが、それぞれの逸話に関係した人物とのかかわりを通して、噂話が、一人歩きし出して、彼女の学校での生活が、彼女の手の付けられない方向に、向かってしまったことが描かれています。そして、その逸話の一つ一つに、問題提起があり、じっくり考える部分がこめられています。 アメリカの高校生のお話ですが、日本の学校でのいじめ問題などを、考えるような時にも、役に立ちそうな一冊です。今年の春、日本へ一時帰国した時、ハイキング中に、小中高校生の遠足にぶつかることがたびたびあって、お友達からはずされてしまっている子供をみかけることがありました。一度は、小学校高学年ぐらいの女の子のグループが、露骨に、一人の女の子を仲間はずれにしている、いじめに近い状態も目にする機会があって、アメリカに戻ったら、以前から勧められていた、Thirteen Reasons Whyを読んでみようと思っていたのが、今回、読んでみるきっかけとなりました。 日本で、学生のいじめ問題などの参考にしていただければと思い、何度かに分けて、本の内容を、ご紹介していきたいと思います。 まず、著者Jay Asherがこちらの本を書くにあったては、美術館で、audio tourの説明を聞きながら(アメリカには、美術館などの展示を見て回るにあたり、個人で、耳に当てて説明を聞くことができる、audio tourが用意されている場合があります)展示を見て回っている時に、その場には存在しない女性の説明を聞いていることへの不思議さを感じたことから、発展させたということです。 物語は、ある日、一人の男子高校生の家に、2週間前に自殺した女子高校生から送られた小さな小包みが届くことから始まります。 以下のランキングに参加しています。よろしかったら、クリックをお願いいたします。
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