2012年3月2日金曜日

洋書:Walk Two Moons


洋書John Newberry Medal 受賞作:Walk Two Moons
著者:Sharon Creech

Don’t Judge a Man until You’ve Walked Two Moons in His Moccasins.

という、Native Americanの諺が、本の第1ページ目に書かれているということで、以前から、どんな本なのだろうと思っていた、Walk Two Moonsを、読んでみました。久しぶりの、児童書で、アメリカの8歳から12歳向けとなっています。Native Americanの13歳の女の子が主人公ということで、Native Americanの文化や生活などの色彩の濃い本なのかな?と思っていたのですが、それほど、Native American色が強くはないような。
物語りは、主人公が、来年の春には戻るといって、アイダホ州へ出かけて行ったまま、戻ってこなかったお母さんを訪ねるために、おじいさんとおばあさんと、車で、お母さんがたどったオハイオ州からアイダホ州への旅に出かけるというものです。この旅の道中、同じようにお母さんが突然家からいなくなってしまった主人公と同い年の女友達の話をすることで、“家の壁をはずしたら、裏側に暖炉が隠れていたことを発見するように”主人公のお母さんの話も、少しずつ、現れてきます。こちらのおじいさんとおばあさんが、よい意味で型にはまっていなくて、とても愉快で、道中の会話や旅先での出来事を、とても楽しいものにしています。

お父さんが、“Sugar”という愛称で呼ぶと、私は、Sugarではなくて、と、自分の名前を言ったり、私は、お父さんほどできた人間ではないとか、そんな話をお母さんがしていて、家を出て行ったという話や、お父さんが、お母さんの元を訪ねたけれども、お母さんなしで帰ってきて、もうお母さんは帰ってこないと言って、農場から町中へ引っ越したりなどという話を読んで、主人公のお母さんが出ていった理由は、何か夫婦の問題だったり、お母さん自身の考えるところによったのかな?とか、主人公が、お母さんの元を訪れたら、どんな反応を示すのだろう?などど、思いながら、物語を読み進んでいったのですが、最後には、全く違った、本当の話が浮かびあがってきます。ミステリーではなかったのに、えっ、そんな、みたいに、すごく意外な結末でした。こんな結末も、家の壁をはずしたら、裏側に暖炉が隠れていたというような感じなのでしょうか。

こちらの本は、John Newberry Medal 受賞作ということで、子供のための本として、高い評価を受けていますが、私は、13歳の女の子の視点で書かれた本というよりは、年齢のせいでしょうか。家を出て行った二人のお母さんの心に、興味が沸きました。
Don’t Judge a Man until You’ve Walked Two Moons in His Moccasins.
ということで、それぞれの登場人物についての意見は、なしとします。それも、一つのレッスンかな、と、思いました。

こちらの本に出てきた、その他のwisdom wordsです。
Everyone has his own agenda.

In the course of a lifetime, what does it matter?

You can’t keep the birds of sadness from flying over your head, but you can keep them from nesting in your hair.

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