2012年3月29日木曜日

洋書雑誌:Rock and Ice

ウェブサイト:www.rockandiceドットコム

アメリカのコロラド州では、ロッククライミングが、盛んで、ものすごい、絶壁の岩肌を、何か米粒くらいの大きさのものが動いているな、とか、思って、じっとみていると、WOW,誰かロッククライミングしているんだ、と、びっくりしたりします。去年の夏、Eldorado Canyon State Parkに何度かハイキングに出掛けて、小学生ぐらいの子供が、ロッククライミングの初めての講習を受けている場面を見かけることもあったのですが、ロッククライミングって、本当にすごいですね。普通に歩く時のように、足の裏全体を地面につけて、動いていくのとは違って、垂直の岩肌についている小さなとっかかりのような部分を、つま先だけで、全身を支えられるくらい思いっきりつかんで、ぐいっと、動いて行くような。あんな、本当に岩肌にしがみつくような動きで、何時間もかけて、登ったり、降りたりするのかと思うと、本当に、気が遠くなりそうです。
洋書雑誌:Rock and Iceは、そういった、ロッククライミングの専門雑誌です。実際に、色々な場所で、岩や氷に登られている方の、レポート記事が中心で、こちらに掲載されている写真も、驚くようなものばかりです。プロのロッククライマーの方の、全身に漲る強靭さも、目を見張るものがありますが、こんなにものすごい岩山を登って降りてこれるという、自分に対する信頼感や楽観性は、一体どこから生まれてくるのだろう、と、興味が沸いたところで、2012年の3月号の、What I’ve Learnedという、プロの登山家、Steph Davis女史のインタビュー記事が、とても印象的でした。
どんな生き物も永遠に行き続けるということはなくて、死ということが、この世の中で、一番自然なことなんだ、と、いうSteph Davis女史の言葉ですが、だから、こんなに大変な危険と隣り合わせのような、ロッククライミングに挑戦することができるのでしょうか?そんな自然については、自然は、とてもシンプルで、わかりやすくて、自然の法則に従って、行動することが、一番ピッタリと感じられるということです。そして、危険を避けることはできないのだから、危険に取り組む方法を考え出すことが大事で、悪い結果よりよい結果の方の可能性が高いということであれば、危険を受け入れても大丈夫ということ。何もしないということも、危険。どんなことでも、計画が立てられるほど、長く同じ状態であることはないのだから、将来を予測して何か決心するのではなく、今やっていることが、自分のやっていることで、それがいつも、次のことにつながっていくんだということです。
危険で過酷なロッククライマーのプロの方から聞くと、人生の哲学のような感じがしませんか?
どれほど、登山を続けても、登ってみたい山のリストが短くなることがないというSteph Davis女史ですけど、夢のリストが、いつまでもいつまでも続いているせいでしょうか。笑顔がとっても素敵な女性です。
去年の夏にとった、アメリカ、コロラド州、Eldorado Canyon State Parkの岩山の写真です。アメリカでも、ロッククライミングとして、有名な場所で、500以上のtechinical climing routesがあるということです。

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